CULTUREMarch 2, 2021

Slogan Member’s Interview -新任取締役COOインタビュー-

新卒採用支援事業の事業責任者としてスローガンの成長を牽引してきた仁平理斗が、2021年3月1日付けでスローガンの取締役 執行役員COOに就任しました。就任にあたって、これまでの歩みとこれからのスローガンについて仁平より語ってもらいました。

スローガンとの出会い


インタビューアー:
仁平さんとスローガンとの出会いは、仁平さんがインターンとして当時創業期のスローガンに入社した2008年になると思います。その経緯について教えてください。

仁平:私とスローガンの出会いの前に、私の就職活動の話からさせてください。大学3年の時の就職活動では、日本社会に恩返しをしたい、日本をより良い社会にしたいという自分のミッションを持って活動しました。これは、アメリカに留学した時の気づきや経験により形成されたもので、このミッションは当時から今現在も変わらず持ち続けています。そして、テレビ局の報道記者の内定をいただきました。私自身テレビが好きでしたし、報道を通じて社会に良い影響を与えることができるので、自分のミッションとも合致すると考えました。

内定をいただき就職活動を終了した後、卒業までの時間を使って、取材の練習をしておこうと考えました。そこで見つけて応募したのが、GoodfindのOB・OGガイドブック(現・Goodfind Magazine)の取材インターンの募集でした。

ベンチャーのキャリアへ、きっかけはスローガン


インタビューアー:
ここで伊藤さん(スローガン代表)と出会うわけですね。

仁平:はい、インターンの面接のために、スローガンのオフィスに訪問しました。当時は神田にあるお世辞にもきれいとは言えない雑居ビルで、騙されたかもしれないと学生ながらに感じたことを覚えています(笑)。伊藤さんが出てきて、面談では様々なフィードバックをいただきました。その内容の大半は私の就職活動やキャリアの考え方への”ダメ出し”でした。実際に、当時の自分はキャリアや社会について思慮が浅く、なんとなく就職活動をしていた節も否めませんでした。伊藤さんから、今までの自分にはなかった視点や考え方を率直にお話いただいて、面白い人だな、変わった人だなというのが伊藤さんへの印象でした。

面接の最後に、伊藤さんよりインターンをするのかしないのかを決めてくださいと言われて、私から2分くださいと言って、そこから2分間まるまる沈黙しました(笑)。そして自分のなかで感じたご縁と直観で、ぜひやらせてくださいと返答して入社しました。

インタビューアー:2人して2分間本当に沈黙したのですね(笑)。インターンとして入社後はどのようなことをされましたでしょうか?

仁平:入社時点ではスタッフは実質自分1人の状態だったので、雑誌を作れる友達を誘ってスローガンに連れてきたりして、自分の伝手で仲間を増やして、雑誌を作る機能をゼロから整備しました。自身の業務についても、取材のインターンとして応募したはずだったのですが(笑)、取材するだけではなく、OB・OGガイドブックの制作から営業まで全部やりました。面白くて夢中になって働きました。

インタビューアー:インターンの時に、自分の手で主体的に新しいものを創り上げる体験をされているのですね。新卒ではディー・エヌ・エーに入社されていますが、こちらの経緯について伺えますでしょうか?

仁平:スローガンにインターンとして入社するまでは、ベンチャーやスタートアップのことを知りませんでした。でもスローガンで働いていくうちに、自分はベンチャーやスタートアップの世界が好きなんだと気づきました。困難や苦労があっても試行錯誤を楽しめますし、既に出来上がっているものよりも、自分の手で創り上げていく方に興味を感じます。また、OB・OGガイドブックの取材を通じて多くのベンチャー企業の方々にお会いしていくにつれ、自分はこの世界に合っているという思いを強くしました。

結果としてベンチャーのキャリアに進みたいと考え、テレビ局の内定はご迷惑をお掛けしましたが辞退させてもらい、もう1回就職活動をしました。そしてディー・エヌ・エーとスローガンの2択になり、迷いに迷いました。ディー・エヌ・エーについては、米国のGAFAと比較してITセクターにおける日本企業のプレゼンスが低いという問題意識に対して、そこをディー・エヌ・エーが挑戦していくという当時の南場さんのビジョンに大変共感しましたし、人や会社としての勢いにも魅力を感じて、最後はディー・エヌ・エーでがんばってみたいと判断しました。

インタビューアー:取材の練習のために応募したスローガンのインターンの経験がきっかけとなり、当初の目的であったテレビ局の報道記者のキャリアではなく、ベンチャーのキャリアへ進むことになったのですね。

スローガンに復帰、次の舞台はどう考えてもスローガン


インタビューアー:
2016年にスローガンに復帰されますが、その経緯について教えてください。

仁平:ディー・エヌ・エーは本当に良い会社で楽しくて、在籍した6年半はあっという間でした。他方で、ディー・エヌ・エーに入社以降も、伊藤さんからは毎年お誘いをいただいていました。ディー・エヌ・エーにおける自分の役割が一区切りついたタイミングで、自分のキャリアや人生の時間の使い方を考えた時に、スローガンのミッションにある人の可能性を引き出すという部分への共感があらためて強まりました。もちろんインターンとして在籍していたので中にいる人やカルチャーも知っていました。そしてスローガンの会社としてのフェーズも第二創業期で、資本調達や経営戦略のアップデートをして、今まで以上に世の中にインパクトを出していこうとする面白いタイミングでした。これらのタイミングが重なり合ってスローガンに復帰することを決めました。

インタビューアー:そうすると、世間一般で言うところの転職活動はされていないのでしょうか?

仁平:はい、今お話しした経緯なので、俗に言う転職活動はしていません。他社の選考も受けることなく、自分の中ではどう考えてもスローガンだと思っていました。また、ディー・エヌ・エーを退職する時に、スローガンの知名度はありませんでしたので、同僚から大丈夫かという心配もいただきましたが、自分の中では大きな可能性とフィットを感じていたので、全く不安や心配はありませんでした。むしろ、誰もが知っている有名なところに行くよりも、たとえ今時点は無名であっても自分の手で創り上げる可能性や面白さを感じていました。

インタビューアー:スローガンに復帰後はどのようなことをされましたでしょうか?

仁平:入社してからは社長室で会社全体をキャッチアップした後、伊藤さんとも相談のうえ新卒採用支援事業部に移りました。この理由は、1つが事業としてまだまだ伸びると思ったから、もう1つがスローガンとの出会いをきっかけにしてキャリアの選択肢や人生の幅を広げてもらった自分の原体験より、新卒キャリア支援サービスGoodfindをもっと世の中に広めたいと思ったからです。移ってからは学生向けのマーケティングを担当する部署のリーダーを1年努めて、そこから新卒採用支援事業の事業責任者に就任して3年になります。

スローガンで働く魅力とやりがい


インタビューアー:
働く環境として、スローガンの魅力をどのように感じますか?

仁平:働く環境という観点でスローガンを見ると、最大の魅力は一緒に働いている人が魅力的で誠実な人が多いことだと思います。そして同時に、この魅力的な人たちを支えている企業カルチャーも良い方向に進化を続けていると思います。このカルチャーは昨年9月に「スローガンカルチャーブック」としてまとめられています。

インタビューアー:スローガンで働くやりがいについて、どのように思われますか?

仁平:学生のキャリア選択を支援することは、個人の観点では人生で大事な意思決定に携わり、社会全体の観点では労働生産力の適正な配置に携わるので、ここにアプローチしているスローガンは大きな社会的役割があると考えています。また、先にもお話しした通り自分の原体験もそうだったのですが、学生がキャリアや社会についての知識や考察が十分でなかったり、認知バイアスに囚われたままキャリア選択を行うのではなく、そこに気づきやきっかけを提供して、学生のキャリアの選択肢や人生の幅を広げることに貢献できること、スローガンのミッションで言い換えれば人の可能性を引き出すことに貢献できることは、大きなやりがいがあると思います。

インタビューアー:学生や取引先企業から届く声も嬉しいものですよね。

仁平:はい、学生や取引先企業からいただく感謝の言葉や、Goodfind卒業生の入社後の活躍を見聞きすることも大きな喜びです。私も面談やセミナーで学生とお会いしますが、気づきがあった、考え方が変わったと学生からフィードバックをいただくと、自分も何かしら貢献できていることに喜びを感じます。また、取引先企業からは、スローガンがいたからこそ素晴らしい学生に出会うことができたと感謝の言葉をいただき、そしてGoodfind卒業生が入社後に活躍しているお話をお聞きすると、そこにスローガンも貢献できていることに大きな喜びを感じます。

インタビューアー:ところで、仁平さんは昨年冬に育児休暇を取得されています。世間的には男性の育児休暇取得はまだまだ少ないと思いますが、取得された経緯と感想をお聞かせください。

仁平:自分にとって、家族や子供を大事にすることは人生において大切なことであり、仕事だけを優先するのは必ずしも心地の良いことではないと考えていました。また、自分の母親から男性も育児に主体的に関わることの大切さを教えられていたので、男性である自分が育児休暇を取得することは自然な選択肢で、何の違和感もありませんでした。また、ちょうどコロナのタイミングで妻が里帰りをすることが出来ない外部要因があり、自分のサポートが必要な状況でもありました。

伊藤さんに相談したら快く後押しをいただきました。業務の面では、自分が育児休暇を取得することにより迷惑を掛けはしまいかと心配しましたが、これは組織が強くなるチャンスにもなり得、事業責任者である自分が積極的に育児休暇を取得することで周りの方々も取得しやすくなるのではないか、それが組織にダイバーシティという観点でも良い効果をもたらすのではないかととらえました。実際に育児休暇中は周りのメンバーが支えてくれて大変心強かったですし、そのうえメンバーや組織の成長にもつながったと感じています。

家庭面では、妻の両親に非常に喜んでいただきました。これは育児休暇を取得した本人である私と、これを会社として支援したスローガンの両方に対する評価だと感じています。スローガンが良い会社であると思ってもらえたことは、育児休暇取得の嬉しい副次効果でした。総じて取得して本当に良かったなと感じています。

インタビューアー:余談ですが、育児休暇中は思ったよりも大変だったそうですね(汗)

仁平:はい、、実は出産明けの妻には申し訳なかったですが、東京にいる私の母にも協力してもらい、心身を整えるために2日間くらい主夫業をお休みしてしまった日がありました(汗)。自分でもメンタルは強い方かと思っていたのですが、本当にやることが沢山ありすぎて…。毎日3食メニューを考えて料理をしたり、色々な場所を掃除をしたり、、名もなき家事を肌身を持って痛感した日々でしたが、育児休暇をとってみて家事育児の大変さを身をもって知ることができ、以前にも増して、妻への感謝や普段から仕事と両立している方々への尊敬の念が生まれました。…妻との心の距離も近づいた気がします(笑)。

取締役COOとしての抱負、これからのスローガン


インタビューアー:
取締役COOとして、やりたいことを教えてください。

仁平:経営の観点では、スローガンは会社として拡大期のフェーズにあるなかで、いかにして事業の価値を上げサスティナブルに成長していくのか、再現性を持って新たな事業を育てていくのか、社会やステークホルダーに貢献し続けていくのか、などのテーマがあります。これらのテーマに試行錯誤しながらしっかりと向き合っていきたいと考えています。

また、個々の事業については事業責任者が引っ張っていくものであり、COOは事業責任者を支援することが役割であると考えています。このCOOの役割については、事業責任者の可能性を引き出すという見方をすると、人の可能性を引き出すというスローガンのミッションにまさに重なります。加えて、日本社会の大事な資源である人材の可能性を引き出して、日本社会に恩返しをするという見方をすると、私個人のミッションとも重なります。スローガンのミッションにも私個人のミッションにもつながるCOOの役割に対して、私自身高いモチベーションを持って臨んでいます。

インタビューアー:最後にこれからのスローガンについて伺えますでしょうか?

仁平:スローガンはミッションドリブンな会社で、社会の公器として、真面目にミッションを実現しようと考えて行動しています。単に儲かるからやるのではなく、ミッションとの紐づけ、社会に提供できる価値を大切にしています。また自らが人の可能性を引き出す組織を体現すべく、メンバーと誠実に向き合い信頼関係を大切にしています。ここに事業価値の創造力とサスティナブルな成長力がさらに加われば、もっと良い会社、稀有な会社になれると考えています。

仁平 理斗取締役 執行役員COO

早稲田大学国際教養学部在学中の2008年より創業期のスローガン株式会社にインターンとして約1年半在籍、事業責任者を務めたのち、2010年、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。DeNAとNTTドコモの合弁会社でのUGC事業立ち上げ、DeNA Seoulでの韓国事業立ち上げを経て、ゲーム事業部にて複数のゲームタイトルをプロデュース。2016年12月、スローガン株式会社に復帰。2017年に執行役員に就任、新卒採用支援事業の事業責任者を務める。2021年3月に取締役 執行役員COOに就任。

マイスローガン:お客様目線