TEAMSMarch 18, 2022

【全社員フルリモート】多様な才能を引き出すリモートワーク施策を大公開

コロナ禍をきっかけに多くの教育機関や企業で導入されたリモートワーク。「誰とも話さず一人で黙々と作業する日が多い」「ついつい長時間労働になる」など、良いイメージを持っていない方もいるかもしれません。今回はそんなリモートワークについて、全社員フルリモート体制に移行後も働きやすさと事業成長・事業創出を両立しているスローガンの施策をまとめました。

2020年4月以降、スローガンは全社的に在宅でのリモートワークに移行しました。国内であれば居住地に制限はなく、現在は週1日までの出社を可能とする形に運用を変えながらも、オフィスへの出社率は1割程度に留まっています。

スローガンでは、リモートワークで薄れがちな社内コミュニケーションを特に意識してサポートしており、フルリモート移行後に入社したメンバーも、入社時に抱えていたリモートワークへの不安を徐々に払拭し、各方面で活躍を見せています。実際に、毎週全社員向けに実施しているアンケートの「リモートワークは働きやすいですか」という質問では、10段階中平均9.1を超える評価を維持し続けています。また社員の居住地は青森や長野、広島、高知など全国に広がり、業務外でも「朝散歩をする余裕ができた」「家族と過ごす時間が増えた」など個々人の私生活に多くの良い変化をもたらしています。

今回は、そんなスローガンのリモートワークへの適応支援施策を目的別に紹介していきます。

オンボーディング(新入社員の立ち上がりサポート)

新たに入社したメンバーには、リモートワーク導入前から実施している各種研修や代表とのカルチャーセッションなどに加えて、本人にとってより働きやすくパフォーマンスを発揮できる環境を実現するため様々な面からサポートしています。今回は特に、リモートワーク下でのコミュニケーション強化を図った施策をご紹介します。

(1)マネージャーとのデイリーミーティング
入社直後は誰でも小さな不安や細かい疑問が次々出てくるものです。それらの問題を早期に解消していくため、入社後から一定期間はマネージャーと日次で業務相談や1日の振り返りを行う時間を多くの部門で設けています。

(2)マネージャーやメンバーとの相互理解タイム
スローガンは「新産業創出」というテーマに取り組んでいる性質上、社内外のステークホルダーとの信頼関係を最重視しています。お互いを知ることは信頼関係構築への第一歩です。一緒に働くチームメンバーやマネージャーと一対一で対話する時間をとり、生い立ちや価値観などを自己開示しながら自分の癖や弱み、強みを共有し合うことで信頼関係が強化されます。また入社直後には、各事業責任者から事業の成り立ちの説明や事業責任者自身の自己開示の時間も設けています。

(3)ウェルカムランチ・飲み会
入社や異動に伴う新メンバーを歓迎するオンラインランチ・飲み会は随時開催されています。

(4)セミナー・面談への参加
スローガンでは、現在ほぼ全てのセミナーや面談、商談をオンライン化しています。一部の事業部では入社後いくつかのセミナーや面談に同席し、サービスやユーザーへの理解を深めていきます。また、スローガン全体の事業理解を深めるため、他事業部のセミナーに参加することもあります。

(5)カルチャーブック
スローガンの信頼関係を重視する考え方やその前提として目指す人物像、リーダーシップや多様性についての考え方等をまとめているものです。リモートワークへの移行によりオフィス出社時には感じることができていたカルチャーの共有が難しくなった背景から、カルチャーを言語化して共有することを目的としています。

心理的安全性の向上

スローガンは縦割りの組織体系ではないため、一人で完結する業務はあまりなく、プロジェクトごとに関係者を巻き込んで推進していくケースが多々あります。必然的に部門や事業部を超えたスムーズな連携が鍵となるからこそ、自分の意見を安心して発言できるよう個々人の心理的安全性の担保を重視しています。

(1)1on1
リモートワーク導入前から1on1(ワンオンワン)というマネージャーとメンバーの一対一の面談を定期的に(原則週次で)実施しています。中長期での活躍支援や短期での業務支援など、事業の土台となるマネージャーとメンバーの信頼関係構築に大きく寄与しています。また、1on1の会話ログはTeamUpというクラウドツールで人事にも共有され、現場で起きている課題をタイムリーに把握し組織を改善していく起点にもなっています。

(2)ウィンセッション
多くの事業部では毎週金曜日の夕方に、その週の業務で達成できたことや嬉しかったこと、プライベートでの出来事などを部門内で共有しています。メンバー同士が互いに承認、賞賛しあうことで、モチベーション向上につながっています。また全社員が参加する月次全社ミーティングでも、ランダムに分けられたチームでウィンセッションを行い、事業部を超えたコミュニケーションの場を設けています。

(3)フィーカ・マイブームピッチ
一部の事業部では、毎週お茶を飲みながら雑談をする「フィーカ」という時間を設けています。業務を離れたカジュアルなコミュニケーションを積み重ねることで、メンバー同士の信頼関係が強化され、スムーズな協力関係や新たなアイディアの源泉となっています。また、毎月メンバー持ち回りで趣味やはまっていることを共有する「マイブームピッチ」という時間を設けている事業部も。

(4)GJS(Great Job Share)
月次の事業部ミーティングや全社ミーティングで、特に成果を出したプロジェクトや商談などの事例を紹介しています。リモート下でも部門や事業部を超えてナレッジを共有したり関わったメンバーを賞賛することを目的としています。

業務を円滑に進める

チームが効果的に機能し成果を高めるには、心理的安全性とそこから醸成された信頼関係に基づくチームの協力体制や、個々人が健全にパフォーマンスを発揮できていることが重要だと考えています。スローガンではリモート下でもチームやメンバーが健全な状態で最大限のパフォーマンスを発揮できる仕組みづくりやサポートに取り組んでいます。

(1)コミットメントセッション・チェックイン
多くの事業部では毎週月曜日の午前中に、目標に対する進捗やその週の重点施策を部門内で共有し、チームメンバーの認識を合わせます。メンバー間でアイディアを出したりうまくいくための方法を話し合う場としても活用されています。また毎朝のチェックイン(朝会)をおこなっている部門では、ラジオ体操をしたり、Good&New(よかったことや新しい発見を共有する)の時間を設けたりチームごとにさまざま工夫しています。

(2)WeeklyCheck
メンバーのコンディションの把握とリモートワークへの適応支援を目的として、週次で「WeeklyCheck」というアンケートを実施しています。今の体調・気分、リモートワークの働きやすさなど社員の現状をタイムリーに共有することで、マネージャーや人事からの個別フォローにつなげています。

(3)各種研修
組織規模の拡大やリモートワーク移行を背景として、セルフケアやワークエンゲージメントなど、個々人の自律的な業務マネジメントや成長を支援する研修を実施しています。また、マネージャーを対象として、メンバーのメンタルヘルスケアに関する知識やスキルを学ぶ場も設けています。

(4)社内Chatの活用
スローガンでは、原則いつでも自由に、誰にでも質問ができます。個人のカレンダーは全社に公開されており、事業部を超えた交流やミーティング、相談の場の設定にも制限はありません。業務上で困ったことを相談するチャットルームや、知り得た情報を全社に共有することができるチャットルームも存在しており、顔が見えない環境でもオープンなコミュニケーションが日々行われています。また、一部の事業部ではバーチャルオフィスツールを導入し、「今ちょっといいですか?」といった声かけがしやすい雰囲気を醸成しています。

(5)Slogan People、プロフィール帳
「Slogan People」は全社員の顔写真とプロフィールが記載された社内向けサイトです。リモート下で直接顔を合わせる機会が減った背景から、普段接する機会のないメンバーのことを知るきっかけとして活用されています。また一部の事業部では、直接顔が見えない中でも部門間連携をスムーズに進めるため、部門を超えた相互理解を促進する目的でメンバー一人一人の趣味や好きな食べ物、休日の過ごし方などが記載されたプロフィール帳を作成しています。

長期的なキャリアサポート

「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける」というミッションを掲げるスローガンは、自らも人の可能性を引き出し才能を最適に配置する組織作りを目指しています。個々人の長期的なキャリア支援もその重要事項の一つであり、日々の1on1やWeeklyCheckに加え、3ヶ月に一度実施しているキャリアアンケートをもとに個人の成長を支援しています。

キャリアアンケートは、スローガングループに所属する全メンバーが充実感を持って業務に取り組める状態を理想とし、個々人のキャリア開発を奨励することを目的としています。仕事のやりがいや異動希望をはじめとした20の質問を元に調査し、組織施策や個別施策に反映させています。

リモート下でも「人の可能性を引き出し、才能を最適に配置する」組織を体現する

スローガンの全社員フルリモートという働き方は、感染症拡大防止やコストダウン、生産性向上などの観点にとどまらず、「多様な才能を引き出し最適に配置する」という考えのもと実施しています。リモートワークによって全国各地での勤務が可能になったことは、本人の私生活を含めた幸福度とも紐づいて、人の可能性を引き出すことに大きく寄与しています。働きやすさやパフォーマンス最大化を重視した結果として、2022年1月には新規事業の立ち上げ、2022年2月期の売上・利益はともに増収増益を見込むなど組織としての成長にも繋がっています。今後も居住地や働き方に関わらず、スローガンで働く仲間が個々に持つ可能性を引き出せるよう全社的にサポートしていきます。

スローガンのリモートワークにまつわる施策や考え方に興味をお持ちいただいた方は、下記の記事もぜひご覧ください。

ニューノーマルな働き方を実現する組織施策「Shape New Work」
社員全員がフルリモートで働き続ける理由

※本記事で紹介した施策・仕組みの実施状況は事業部・部門ごとに異なる場合がございます。
※記載されている情報は2022年3月時点のものであり、今後変更となる場合がございます。