PEOPLEMarch 12, 2020

Slogan Supporter’s Interview -絶え間ない自己変容への伴走-

社員と組織の生産性向上をサポートするEAP(従業員支援プログラム)の草分けであるピースマインド株式会社の創業者であり、 現在はスタートアップの経営支援を行うゼロトゥワン株式会社の代表取締役社長を務める荻原国啓さん。スローガンの経営課題、組織課題解決を広範にサポートしてくれている荻原さんから見たスローガンについて語っていただきました。

インタビュアー:荻原さんがスローガンに関わっていただくようになった経緯を教えてください。

荻原:私が前職のピースマインドの代表だった2010年あたりから伊藤さんとは面識があったのですが、2018年に現在私が経営するゼロトゥワンとしてFastGrowの取材(記事:21歳の学生起業家が、日本未開拓市場でNo.1企業を創るまで)を受けたことをきっかけに、スローガンの組織課題についても相談をいただくようになりました。

スローガンのことはだいぶ前から認識しており、以前は「ベンチャー企業向けの新卒採用支援で尖っている会社」という印象でした。しかしあらためてお話を伺うと、グループとして事業領域を拡張されていて、マーケットでの存在感もとても大きくなっているように感じましたね。

インタビュアー:当初は事業アドバイスや顧客紹介などでご支援いただいていましたが、その後スローガン全体の組織の課題に深く入り込んでいただくようになりました。なぜスローガンの支援を引き受けていただいたのでしょうか?

荻原:私は前職時代から一貫して、「事業を通じて社会課題を解決すること」に強くこだわって経営をやってきました。ゼロトゥワンもひとまず何をやるかは決めずに、社会を良くすることに挑戦するベンチャー、スタートアップに向けて、自分のこれまで培った知見をベースに経営支援することだけを決めてスタートしました。

今後社会に必要で、大きく貢献していく会社を支援することで、世の中にインパクトを出したい。そう考えていたときにスローガンと再会し、直面していた課題の解決に自分が貢献できそうだと感じましたし、みなさんのミッション実現を応援したいと心から思ったのです。

また、経営の全体視点から建設的に課題に取り組むことができる経営チームと、長く一緒に腰を据えて向き合えそうだと感じたことも、ご支援を決める上では重要でしたね。たとえば単発の研修や助言だけを実施するなど、表面的、断片的な関わり方では意味ある成果は出づらいものです。組織の課題は複雑性が高いので、作用と反作用を多面的に考えながら、ビジョン実現に向けて時間をかけて施策を実行していくことが大切だと考えています。

インタビュアー:スローガンに関わり始めて、荻原さんの目にはどのような会社に見えていたのでしょうか?

荻原:「ぽっと出ではない、とても骨太な会社だな」というのが伊藤さんはじめ役員陣と対話してまず感じたことです。採用支援事業は比較的始めやすいこともあり、信念を持たず勢いだけでやっている会社も多いですが、スローガンにはベンチャーのエコシステムに貢献したい、新産業創出にコミットしたいという強い意志を感じました。

私が深く関与し始めた2018年ごろは、外部資本も受け入れ、会社として一段飛躍するために大きく変容しようとしている途上で、成長の反作用としての組織課題も出てきているように見えました。マネジメント不全や事業数が増えたことによる他事業・他部署とのコミュニケーション不全など、成長痛とも言えるような歪みが出てきており、それによる離職も増えていた時期。

実は私が前職で苦労してきたこととかなり近い悩みも多く、当時の自分の反省や後悔を伝えることに意味があるかもしれないと感じました。事業の行く末を決める大事なフェーズですし、組織課題には慎重に対処しなければなりません。また素晴らしいミッションをもっている企業なので、ここで組織をしっかりつくっていけば、会社がぐっと良くなるイメージももてました。

インタビュアー:スローガンに対する具体的な支援について聞かせてください。

荻原:経営全体の進捗やビジョンについては経営陣と定期的に対話しキャッチアップしています。それを踏まえた上で、各事業部について、基本的にはヒアリングによる現状把握をもとに、必要な施策を事業責任者や人事責任者とすり合わせながら検討していきます。

できるだけ個人のバイアスを排除して現状を理解する必要があるので、マネジャーだけでなくメンバーからもヒアリングしながら、課題を立体的に抽出していきます。
たとえば、スローガンで最も人数の多い新卒採用支援の事業部では、昨年末に2週間程度かけて60名以上のメンバーと対話しました。そこから得た示唆をもとに、一つの施策として、研修と定期的なコーチングを組み合わせたリーダー層のトレーニングを現在試験的に実施しているところです。

また、それらの個別活動に加えて、レジリエンスやハラスメントといった内容の集合研修も定期的に実施しています。

インタビュアー:スローガンの今後の課題になりそうなポイントはどんなところでしょうか?

荻原:100人程度のベンチャーには一般的に多く当てはまることですが、ベンチャーとしての自由なカルチャーを残しながらも、これからはより「大人」でサステナブルな事業運営をしていかなければなりません。この矛盾とどう折り合いをつけていくかがこれから重要になるのではないでしょうか。

その点、これまでもスローガンは真摯な姿勢で自己変容に向き合ってきた会社だと思いますし、この数年で伊藤さんも大きく変化されていると感じます。過去の失敗も含めて内省を深め、メンバーに向けても全体会などで率直にオープンに発信されてますよね。スローガンが経営者のトップダウンではなく、100人を超えてもミッションドリブンな経営を維持されていることは素晴らしいことです。

これからはその文化を伝播、育成していくフェーズに入っていくことになります。トッププレイヤーが過去にすがることなく、現状を直視し、未来に意識を向けていく必要があります。

どんな素晴らしい会社でも自社の「型」や習慣にとらわれて、それらが次のステージに進む上での障害になってしまうのですが、なかなか自分たちだけでは気づくことが難しい。
私が伴走することで、未来に向かって取り組むべき重要なことを、フラットに見つめるサポートができればと思っています。チャンスとリスクを理解し、不要な不安を排除することで、スローガンのみなさんが自信を持って事業運営に取り組んでいくことをお手伝いしたいですね。

インタビュアー:荻原さんは常に私たちと同じ目線で一緒に課題に向き合っていただけるのでとても心強い存在です。

荻原:私自身の経験から示唆を提供することはできても、全く同じシチュエーションは存在しないので、みなさんと一緒に頭を使って考えることが重要です。

スローガンは強い実行力、推進力を持っています。インサイトをもとに思考して、組織運営に反映させる、という改善のサイクルを自律的に回すことができる組織なので、私はあくまでその活動を後押しするサポート役だと思っています。
その意味では、「人の可能性を引き出す」というスローガンのミッションにはシンパシーを感じますね。

インタビュアー:ありがとうございます。今後とも一緒に良い組織をつくっていければと思います。よろしくお願いします。

荻原:はい、よろしくお願いします。

荻原 国啓ゼロトゥワン株式会社 代表取締役

慶應義塾大学経済学部在学中の1998年個人・組織のメンタルヘルスサポートを行うピースマインド創業。日本初のオンラインカウンセリングサービスを事業化後、多くの日本初の事業を開発。 業界のパイオニアとして人と組織のサポートを1000以上の組織に提供するアジア有数の企業へ成長。
2016年、スタートアップ企業・起業家への投資・育成・経営体制強化支援、成長企業・組織へのコンサルティングを行うゼロトゥワン株式会社を設立、代表取締役就任。