CULTUREMarch 14, 2022

【エンジニアインタビュー】思いやりと仕組みで働きやすいチームへ—Slogan Member’s Interview

スローガンは2020年4月以降、全社的に原則リモートワークに移行しました。リモート下でもより一層の働きやすさを実感しているというエンジニアチームの二人に、いつでも助け合えるチーム体制やコミュニケーションの工夫など、働きやすさの秘訣を伺いました。

まずは、お二人がスローガンに入社した経緯を教えてください。

吉川:私は2017年に新卒で入社しました。大学時代は情報系の学科でC言語を扱ったりしていました。プログラミングに興味はありましたが、大学の授業で既に難しく感じていたので仕事にはできないなと思っていました。そんな時、大学の先輩に誘われて参加したGoodfind(スローガン運営の新卒学生向けキャリアサービス)のエンジニア志望者向けセミナーで、Web系エンジニアの存在を知りました。そのセミナーが面白くて「やっぱりエンジニアになりたい」という気持ちが強くなりました。そんな風に誰かのより良い選択肢を作れる人になりたくて、自分のキャリアの選択肢を増やす機会を与えてくれたスローガンに入社しました。

玉置:私は2019年に中途で入社しました。以前から「もっと良い人事配置があるのでは」「この人は頑張っているのに正しく評価されていないな」と、会社の評価制度や配属の決め方に疑問を持つことがありました。そんな時にスローガンの「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」というミッションを知って、まさに私がこれやらなきゃ!と思い入社を決意しました。

どんなチーム体制でどんな業務をしているのですか?

玉置:部門長と私と吉川さんの3人のチームで、スクラム開発という開発手法を採用しています。主にGoodfindのシステムリプレイスや新規機能実装、不具合修正まで開発全般を担当しています。

吉川:私はGoodfindの他にGoodfind College(Goodfindの姉妹メディア)の開発も担当しています。Goodfind Collegeは2019年10月に立ち上げた記事メディアで、今は機能開発と並行してプロダクトの課題やユーザーにどんなプロダクトを届けたいかについて、チームメンバーと一緒に仮説やアイディアを出したりしています。コーディングをしていない時間も結構多いです。

スクラムを実際に運用してみて、軌道に乗せられた要因や難しかったポイントはどんなところでしょうか?

吉川:私が入社して1ヶ月後にスクラムが導入されました。スクラムがうまくいったポイントは、スクラムを導入することに前向きな人がチームに多かったことと、導入時に外部のスクラムコーチの指導を受けたことだと思います。また、事前にスクラムは続けることが難しいと聞いてたので、導入100日目や200日目にチームでお祝いして、モチベーションを保っていました。

スクラムがうまくいかない原因として、ルールをカスタマイズしすぎたり細かく設定されているイベント(ミーティング)を自己判断でスキップしたりしてしまうことがあります。なので導入後3ヶ月ほどは、基本ルール通りに運用してとにかくスクラムの形に慣れることを徹底しました。

難しいと感じたのはチームメンバーが増えた時です。人数が増えるとミーティングが長引いて運用しにくいと感じ始めました。しかしそれも結局スクラムで運用できる上限人数を超えていたことが原因だとわかったので、基本ルールに則りチームを切り分けることで立て直すことができました。

玉置:私がスローガンに入社したときは既にスクラムは確立されていたので、進め方に困ることはほとんどありません。1週間の業務量も適切で、困ったことがあれば毎日あるミーティングで相談できます。時間的にその場では解決できないことであっても、一度共通認識を持つことでその後個別に相談する場を設けやすくなります。

具体的に、どんなところにスクラムのメリットを感じますか?

吉川:スクラムには、週に一度リファインメントというイベントがあります。リファインメントではストーリー(実現したい要件)の優先順位を決めたり、翌週分の業務計画を立てたりします。翌週のメンバーの予定を見て「全体のミーティングがどれくらいあるか」「誰が休みか」を確認してから1週間分の業務量を決めるので無理することなく堂々と休めます(笑)。ちなみに休んでいる間に自分の担当業務に関する緊急の依頼や質問が来ても、他のメンバーが対応してくれます。これができるのは、プロダクトの機能ごとではなくストーリーごとに業務を分担することで、一つの機能に複数のメンバーが常に関わっているからだと思います。

玉置:もう一つ大きいメリットは、心理的安全性が高いということです。一つのストーリーに紐づくタスクが細かく分解されているので「今どこで詰まっているのか」「どのタスクが残っているのか」がチーム全体で常に把握できます。誰がどんなことで困っていそうかというのが一目でわかるので、周りのメンバーも声をかけやすく、本人もヘルプを出しやすい構造になっています。これは毎日のミーティングやリファインメントなどスクラム特有のイベントを通して、ストーリーの進捗や優先度に共通認識を持てているということも土台にあります。

また、ストーリーを進める中でトラブルが起きた場合は、元のストーリーは一旦止めてそのトラブルを解決するストーリーを新たに起案したり、トラブルはなくても想定よりかなり時間がかかった場合は、複数のストーリーに分解して進めたりしています。こんなふうに目指したいゴールに対して常に最適化し続けるので、業務効率も良いのです。

全社的に在宅勤務になってから約2年経ちますが、働き方・働きやすさなどに変化はありましたか?

吉川:スクラムはタスクボードなど必要なアイテムがいくつかありましたが、タスク管理ツールで代替したりGoogleのJamboardを活用したりして、オンライン化は意外とスムーズに進みました。また、今まではミーティングしないと決まらないと思ってたことがチャットで決められることにも気がつきました。同様に、オフィス勤務だった頃は席が遠い人には話しかけづらかったのですが、在宅勤務になってからはチャット文化が加速して他の部署の人にもチャットで話しかけやすくなりました。

玉置:スクラムをオンライン化したことでチームメンバーでサポートし合う意識がより強化されたと感じています。例えばタスク管理ツール上で、自分のタスクの進捗が順調だったら「蛙」、遅れている時は「亀」、苦戦しているときは「剣の決闘マーク」などの「お気持ちスタンプ」をつけています(笑)。このスタンプをみて、周りのメンバーは声をかけたりそっと見守ったりします。単にタスクが未着手なのか進行中なのかだけではなく、タスク担当者の言葉では言いづらいことや心境が見えることで、チームでフォローしやすくなりました。

リモートワークでの「雑談」について、何か工夫していることはありますか?

玉置:これはエンジニアチームに限ったことではないのですが、スローガンでは部門ごとに「チェックイン」「ウィンセッション」という時間を週に1度ずつ設けています。この場では、今週頑張りたい業務や達成できたこと、プライベートでの楽しかったことなどを一人ずつ話します。議事録も事業部内で共有するので他部門のメンバーと意外な共通点が見つかったりします。そうしてちょっとした自己開示が積み重なることで、MTG前の数分の雑談が盛り上がったり、困った時にすぐチャットできたり、会話のハードルはかなり下がりました。

吉川:毎日夕方に短い雑談タイムを設けてみたりもしました。チームでお互いに感謝を伝え合うためのチャットルームがあったり、スイーツを食べながらウィンせッションをする「スイーツセッション」をすることもあります。他にも、スローガングループ全体のエンジニア・デザイナーが入っているチャットルームでは、おすすめのお菓子情報を呟いたり社外の勉強会で学んだことをシェアしたりしています。

玉置:エンジニア・デザイナーチャットルームは何かしらの話題で常に賑わっていますよね(笑)。

最後に、お二人が思うチームやメンバーの良いところを改めて教えてください

吉川:当たり前のことかもしれませんが、みんな本当に思いやりに満ちています。毎朝のミーティングで困ってる人がいたらみんなで心配して知恵を出し合ったりしています。

他にも、一人一人が誠実で当事者意識を持っているという点も日々感じています。例えば、スローガンのプロダクトは全て自社開発なので、プロダクトの機能に関する要望や質問が日々社内のチャットルームに投稿されます。それらの投稿は必ずエンジニアの誰かが拾いあげて丁寧に対応しています。

玉置:私も「困っている時に困っていると素直に言える」ということがチームの良いところかなと思います。その土台としてスクラムの適切な運用や一人一人の思いやりや当事者意識、心理的安全性の重要性を改めて感じています。

エンジニアの皆さんの思いやりや誠実さがひしひしと伝わってきました。ありがとうございました。

玉置 彩季スローガン株式会社

仙台高等専門学校情報システム工学科出身。同校情報電子システム工学専攻に進学後、新製品の企画・開発やiOSアプリの開発を行うインターンシップに参加。卒業後は大手企業向けソフトウェアメーカーに入社し、新製品の開発やバックオフィスに携わる。スローガンの「人の可能性を引き出し 才能を最適に配置することで 新産業を創出し続ける。」というミッションに共感し入社。スローガンが運営するIntern Street、Goodfind Careerなどのバックエンドの構築・管理や、新しく入社したエンジニアの育成を担当。現在は新卒採用事業部にてGoodfindの開発業務に従事。

吉川 翔子スローガン株式会社

京都府宇治市出身。同志社大学理工学部インテリジェント情報工学科出身。同学科の女性の多くがSIerを目指す中、時間や場所に囚われにくいプログラマがより女性のライフスタイルに合っていると考えるようになる。プログラマの良さを伝えることで人の人生の選択肢を広げられると考え、スローガンにて活動ができる可能性を感じ入社する。新卒採用事業部にてGoodfind、Goodfind Collegeの開発業務に従事。