PEOPLEOctober 11, 2022

キャリアのプロが語る、スローガンだからできる「可能性の引き出し方」

スローガンが運営する新卒向け就活プラットフォーム「Goodfind」でキャリア面談を行うIP(インキュベーションパートナー)。今回はIPチームのマネージャーとメンバーのお二人に、単なる企業紹介ではなくポテンシャルを引き出すことを目的としているからこそのやりがいや特徴を語っていただきました。

スローガンのミッションと自分の想いが繋がった

お二人とも、転職活動の中でスローガンと出会ったんですよね。

清水:はい。私は転職活動にGoodfind Career(スローガン運営の転職エージェントサービス)を利用していて、エージェントの方に転職の相談をしていました。私の想いとその背景をかなり深くまで掘り下げて聞いてくれる方で、とても信頼していました。彼に「スローガン社員と一度話してみませんか」と勧められたのがきっかけで、自分が利用しているサービスの運営会社としてではなく転職先として考え始めました。「社会課題の解決に繋がるか」や「綺麗事で仕事ができるか」という軸で企業を探していたので業界へのこだわりは特になかったのですが、自分のことをこれほど理解してくれている人が勧めるならとスローガンの面接を受けることにしました。面接を重ねる中でスローガンの顧客との向き合い方やミッションの壮大さに触れ、この会社ならビジネスを通じて社会課題解決に納得感を持って向きあえると思い入社を決めました。

櫻庭さんはどんな経緯でスローガンへの入社を決めたのでしょうか?

櫻庭:私はもともと「中小企業への支援を通して日本の経済を活性化したい」と思っていたのですが、前職ではその手触り感もなく貢献できている感覚も持てていませんでした。また大きな組織で働く中で「この人はもっと別の才能があるのになんでここにいるんだろう」という課題感も感じていました。そんな中たまたまスローガンが目に留まり、そのミッションに惹かれて面接を受けました。スローガンのサービスを利用している仲の良い起業家の友人から「スローガンは良いサービスを提供している会社だと思うよ」という話を聞いて、彼らのような会社が成長して新しい産業を作っていくためのサポートをしたいと思うようになりました。スローガンのミッションは、私が抱いていた優秀で勢いのある若者の背中を押したいという想いや人の才能が十分に発揮されないことへの課題感と合致していて、ここでなら手触り感を持って日本経済の活性化に貢献できると思い入社を決めました。

「地図」と「羅針盤」で可能性を引き出す

IPは主にどのようなことをしているのでしょうか。

清水:Goodfind(スローガン運営の新卒向け就活プラットフォーム)にご登録いただいた学生さんとの面談を中心とした入社までのフォローがIP(インキュベーションパートナー)*の主な仕事です。面談する時期や学生さんの状況によって、就活の軸の整理から企業紹介、選考対策、最終的な意思決定の相談など柔軟に対応しています。新卒採用は就活開始から入社までの期間が長く、最長で一年に渡って支援する方もいます。

一般的なキャリアアドバイザーとの違いは何でしょうか。

清水:私たちは単に志望業界をヒアリングして企業を紹介するのではなく、その方の才能を最大限引き出せるキャリアを一緒に考えていくことを目的としています。そのために意識しているのが、学生さんの志向を「地図」と「羅針盤」に分けて整理していくということです。「地図」とはその方の可能性の幅を示します。例えば東京にいる人がどこか別の場所に行こうとした時、日本地図しか持っていなければ日本国内から出ることはないでしょう。しかし世界地図を持っていれば選択肢は大きく増え、たどり着く場所も変わりえます。私たちはキャリアのプロとして学生さんのキャリアの地図を拡張・更新するために知識や視点をインプットしていきます。一方「羅針盤」はその方が向かいたい方向を指します。これはその方が生きてきた歴史と思い描いている将来像によって決まります。ただその羅針盤は本人にも見えていないことが多く、それを見つけるには私たちがいかに良い問いをできるかが重要になります。

なるほど。この二つを掛け合わせてキャリアを描くことが重要なんですね。

清水:はい。選択肢(地図)をどれだけ多く持っていても、自分の向かいたい方向(羅針盤)がはっきりしていなければ、自分にとって本当に良いキャリア選択はできません。逆もまたしかりです。ある程度網羅的に広げた選択肢を持ち、時間軸も考慮した将来像を描くことで、より才能が開花されるキャリアを歩むことができると考えています。そしてそのための支援をすることが私たちの使命であり、スローガンが掲げるミッションにもある「可能性を引き出す」ことにも直結しているのです。

とすると、サポートするIPの地図の大きさや網羅性も問われてきますね。

清水:まさにそうです。かつキャリアの地図の難しいところは、世界地図と違って地図が変わり続けることです。10年前と今とでは業界事情やビジネストレンドがまるで違います。特に私たちが相対している新産業領域は移り変わりの激しい領域です。もし私たち自身の地図が古いまま学生さんと対話してしまうと、逆にその方の可能性を狭めてしまう恐れすらあります。なのでIPは地図を拡張・更新し続けるために、人口動態からテクノロジーのトレンドまで今後どんな産業が伸びるのかを日々意識して追いかけています。

IP(インキュベーションパートナー)*:Incubationは英語で「卵がかえること(孵化)」。「人それぞれのポテンシャルを孵化させる」という意味が込められている。

徹底的に潜在ニーズと向き合う

必然的にビジネスリテラシーが高まりそうな構造ですね。他にもIPならではの特徴はありますか?

清水:はい。もう一つは潜在ニーズと向き合おうとする姿勢です。その背景には、Goodfindがベンチャーやスタートアップを中心とした成長性の高い企業だけを厳選して紹介していることと、その魅力にまだ気がついていない学生さんがかなり多いということがあります。もともと本人が知っている領域のものを勧めるなら顕在化されたニーズがわかっていれば良いのですが、まだ知らない領域のものに興味を持ってもらうには潜在ニーズまで深掘りする必要があります。学生さんが「こういうことがやりたい」と伝えてくれた時に、言葉の裏側にある潜在的な価値観や欲求まで時間をかけて丁寧に探ります。ただ「なぜ?」「どうして?」と繰り返すのではなく、相手の性格や状況に合わせて言葉遣いや雰囲気、質問の仕方などを変えて問いかけ続けます。潜在ニーズを深掘りすることで学生さんの選択肢がさらに広がったり、将来像をより鮮明に描けるようになるので、私たちIPの「問いかけ力」の見せ所ともいえます。

迷わずに突き進めるのは、目の前の業務とミッションが繋がっているから

櫻庭さんはIPのどんなところに特徴を感じますか?

櫻庭:これはIPに限らずスローガンの特徴とも言えると思いますが、スローガンに入社して成果に対する考え方が今までと変わったなと思います。きっかけは、ある会議で代表の伊藤が言っていた「自分たちが綺麗事を言い続けるには、そこに成果が出ていないと言い続けられない。」という言葉です。スローガンがミッションを追いかけ続けるには、質の良いサービスを提供し、利益をあげ、企業として存続する必要があります。自分がスローガンで叶えたいビジョンや目指す世界観、共感しているミッションに近づくためには、成果を出さないと本当にただの綺麗事で終わってしまいます。ミッション実現と目指すべき成果、そして目の前の学生さんに価値提供することの繋がりが自分の中ではっきりしていることで、苦しい時はあっても迷うことなく突き進むことができているんだと思います。

清水:それは私もマネージャーになって一段と感じています。私はもともと数字や成績で比較されることが苦手だったのですが、スローガンに入社してから捉え方が変わりました。スローガンはミッションと事業が非常に深く繋がっていて「なぜやるのか」の理由づけがすごくしっかりしているんです。目の前にある追いかけるべき目標や成果とミッションの繋がりを感じられているからこそ、そこに矛盾を感じることなくやりきることができます。

産業創出の担い手となる若き才能の背中を押したい

IPとしてやりがいを感じるのはどんな時ですか?

清水:実際にご入社された方の活躍事例を聞いた時です。これまで聞いた中からあげると、最年少マネージャーとして事業を牽引していたり、新卒1年目から史上最年少の女性リーダーとして十数名のチームを率いていたり、新人賞を受賞したりといった事例があります。自分が支援した学生さんがチャレンジングな環境に飛び込み、才能が引き出され、若くして頭角を表す。そして一人でも多くの若き才能が産業創出の担い手になることで、社会全体が良い方向に向かっていることを実感します。一つひとつの面談がまさにスローガンのミッション実現に繋がっているんだなと。

櫻庭:私がこれまでに支援した方はまだ実際に入社してないのでこれからが楽しみです。今は活躍期待が高く成長意欲のある学生さんと一緒に可能性を模索したり前を向いていけることにやりがいを感じています。日々多くの学生さんと出会っていますが、本当に未来に希望を持ってワクワクしてる方が多いんです。そういう方たちが本当に活躍できる場所を見つけることができればもっともっと面白いことが起きるんじゃないか、「日本なんて…」という言葉は出てこないんじゃないかなと思います。

「IP」らしく、一人でも多くの可能性を引き出す

お二人の今の目標を教えてください。

清水:IP一人ひとりの問いかけ力や知識を磨きこみ、一人でも多くの方に気づきを与えられるチームを目指していきます。そのために私自身もマネージャーというポジションにあぐらをかくことなく、メンバーから学びチームに還元することで、IP全体のパフォーマンス向上に尽力していきたいです。

櫻庭:個人的なことでいうと、もっとキャリアの選択肢を広げられる人になりたいです。あらゆる業界や職種について詳しくなりたいし、面談に来てくれる学生さんのいろいろなニーズに応えられるようになりたいですね。そして最終的には、自分のやりたいことをやれる人や自分の可能性を模索してくれる人が増えたら嬉しいです。

清水 健人ポテンシャルアクセラレーション事業部 ヒューマンキャピタル部門 部門長

大学時代は税理士を志し会計研究会に所属。部長として活動するうちに自身の興味関心が、会計よりも「人」領域で「社会課題の解決」をすることにあると気づき、リクルートメディカルキャリアに新卒入社。事業開発室で新規開拓営業や経営企画部で法務部門を経験したのち、スローガンに転職。入社後はIPを務め、これまでに1500名以上の学生を支援。現在は、IPチームを含む部門のマネージャー職に従事。

櫻庭 優ポテンシャルアクセラレーション事業部 ヒューマンキャピタル部門 インキュベーションパートナーチーム

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科卒業後、官民双方の視点から中小企業の支援を通して日本経済の活性化を行いたいとの思いでJETROに入構。海外での食品商談会・展示会の企画・運営業務を通して中小企業の支援を行う一方で、本質的に日本の経済の活性化に繋がるのは若手の力が存分に活かされ新しい事業が生まれていくことではないかと考え始める。たまたま起業した友人が利用していたサービスがGoodfindであり、スローガンのミッションが自身の想いと合致することから入社を決意。現在は学生の就活支援を行うGoodfindのIPにメインで従事しつつセミナー登壇も行う。